「初めての転職活動でどのように進めればいいのか分からない」、「転職サイトに登録してみたけど、転職エージェントと何を相談すればいいか分からない」等、転職活動が思うように進まない人は多いのではないでしょうか。
この記事では、転職支援会社で働いている有識者及び私の転職経験を踏まえて、
「転職活動の全体像」、「内定獲得に向けたポイント」等、様々な疑問にお答えしつつ、
皆様に転職のポイントと対策方法を紹介していきます。
この記事は「転職に興味があるが、進め方がよく分からない人」、「現在の会社での働き方に不安・不満を抱えている人」に読んでいただければ幸いです。
転職の全体像
転職活動は下記の8つフェーズで構成されており、転職希望者、転職前後の会社の都合によりますが、
平均して3~6か月をかけて転職が進んでいきます。
転職の流れ | 期間 | ||
転職準備・書類作成 | ① | 自己分析 | 1か月 |
② | 情報収集 | ||
③ | 転職先の選定 | ||
④ | 応募書類の作成 | ||
応募・面接 | ⑤ | 面接準備 | 1~2か月 |
⑥ | 面接 | ||
内定・退職準備 | ⑦ | 内定と条件交渉 | 1~2か月 |
⑧ | 退職手続きと入社準備 |
各章では各フェーズで具体的にどのようなことをするのかをお伝えしたいと思います。
自己分析
転職活動のスタートは、まず自己分析から始めます。
なぜ転職したいのか、どんな職場環境が自分に合っているのか、今後のキャリア目標は何かを明確にしましょう。このプロセスを省いてしまうと、転職先が自分に合わなかったり、転職後に「こんなはずじゃなかった」と感じることが増える可能性があります。
自己分析のポイント:
- 強み・弱みの整理
- キャリアの目標設定
- 転職したい理由の明確化
- 希望する業界や職種の確認
情報収集
自己分析が終わったら、次は情報収集です。どの業界が自分に合っているのか、どんな企業が魅力的なのか、また自分のスキルや経験がどのように活かせるかを考え、転職市場の現状を把握しましょう。
情報収集の方法:
- 転職サイトや求人サイトでの検索
- 業界や企業の口コミ、評判を確認
- 転職エージェントとの面談
- 企業のホームページやSNSのチェック
下記の記事では自分に合った転職サイトの選び方を解説しているので、転職サイトの登録が済んでいない方は、参考にしてみてください。
転職先の選定
情報収集が進んだら、次に転職先候補を絞ります。条件や企業文化、求められるスキルなどを比較しながら、自分に合った職場を見つけていきましょう。ここで焦らず、時間をかけてしっかりと選定することが、後悔しない転職のカギです。
ポイント:
- 勤務条件(給与、勤務地、勤務時間など)
- 福利厚生や職場環境
- 企業のビジョンや価値観
- キャリアアップの可能性
応募書類の作成
応募する企業が決まったら、履歴書や職務経歴書を作成します。
これらの書類は、自分を企業にアピールするための重要なツールです。
書類選考を突破するために、具体的な成果や実績を数字で示し、自分の強みをアピールしましょう。
履歴書・職務経歴書のポイント:
- 基本情報の整備(氏名、住所、学歴、職歴など)
職務経歴書のポイント:
- 過去の実績や経験を詳細に記載
- 実績は可能な限り数値で示す
- アピールしたいスキルや能力を強調(転職後の業務を想定して)
面接準備
書類選考が通過したら、次は面接です。
面接では、自分の言葉でキャリアや転職理由、今後のビジョンを伝える必要があります。
また、企業の求める人物像や質問内容をリサーチし、事前にしっかりと準備することが大切です。
面接準備のポイント:
- 転職理由や志望動機の整理
- 企業の情報を調べておく(事業内容、企業文化など)
- 自己紹介や過去の実績を短くまとめて話せるようにする
面接
面接当日は、自信を持って臨みましょう。
面接は企業との「相性」を確かめる場でもありますので、自分に合った企業かどうかもチェックする機会です。
企業側からの質問に対する準備はもちろん、こちらからの質問をすることで、企業の理解を深めることも重要です。
面接時の注意点:
- 履歴書・職務経歴書に関する質問への対策
- 業界特有の質問への対策
- 転職先で想定される仕事内容に関する質問対策
- 逆質問を用意しておく
また、上記の対策のほかに業界によって変わった面接をするケースがあるので、希望する業界・会社がどのような面接をする傾向にあるのかは徹底的にリサーチする必要があります。
特に経営コンサルタントはケース面接、フェルミ推定など変わった面接をすることで有名です。
経営コンサルタントに興味を持っている方は下記の記事に経営コンサルタントの面接対策についてまとめているのでぜひ参考にしていただければと思います。
外資コンサル面接官が語る「コンサル内定獲得のポイントと対策」
内定と条件交渉
面接が成功すると、内定が出ます。
この段階では、給与や勤務条件などの具体的な内容を企業と確認し、必要であれば条件交渉を行います。内定後に違和感や不安があれば、納得がいくまで確認することが大切です。
会社と求職者の立場上、給料や勤務条件の交渉を直接するのが難しいケースが多いので、一般的にはエージェントを経由して条件交渉することが多いです。積極的に転職エージェントを活用して条件の交渉をしていきましょう。
条件交渉のポイント:
- 現在の年収や相場を踏まえた上で交渉
- 契約内容に不明点があれば遠慮なく質問する
- 転職エージェントを利用して交渉を代行
退職手続きと入社準備
内定を受け入れたら、現職の退職手続きに入ります。退職の際には、会社や同僚への感謝を伝えると同時に、引き継ぎ業務を円滑に進めることが大切です。その後、新しい職場での入社準備を進めます。
退職手続きの注意点:
- 現職・転職先の仕事の進捗状況を踏まえて、退職のタイミングを考慮
- 引き継ぎ資料の作成する
まとめ
今回は「転職初心者必見!転職活動の流れを徹底解説」を紹介しました。転職活動は新卒採用とは異なり、相談する仲間がいない、現職を続けながら進める必要がある等、非常に困難なことが多くあります。
現在は業界・年収条件ごとに多くの転職サイト・転職エージェントがいるため、有利に転職を進めることができます。転職サイトは無料で利用できるため、ぜひ皆様も転職エージェントの手厚いサポートを受けつつ、より働きやすい職場を見つけることができればと思っております。
以下の記事では「転職に関する内容」について解説しているので、気になる記事も併せて読んでみてください。