年収アップの極意?転職に有利なおすすめ資格30選

転職

「今の会社よりも年収を上げたい」、「今の会社ではやりたい仕事を任せてもらえない」等と感じているが、その方法が分からない方が多いのではないでしょうか。

実は「資格を取得すること」こそが「年収を上げる」、「やりたい仕事を任せてもらう」ための近道になるケースが多いです。

この記事では、「転職活動時の資格取得により、年収を100万円UPさせた私の経験」や大手人材会社で現役で働いているキャリアアドバイザー監修のもと、転職に強いキャリアアップに役に立つおススメの資格を紹介していきます。

この記事は「資格を取得したいが何を取ればいいか分からない人」、「年収を上げたい人」、「転職でやりたい仕事に就きたい人」に読んでいただければ幸いです。

転職市場における資格の重要性

いきなりで非常に残酷ですが、転職市場では「資格」又は「実務経験」がないと「年収アップ」、「自分のやりたい仕事の実現」をすることができません
なぜなら転職市場では「資格」や「実務の経験」しか求職者の実力を測る判断材料が存在しないからです。
そのため、希望する転職先の条件に必要な「実務の経験」が現職で積むことができない場合は「資格」で補う必要があります

監査の仕事、経理の仕事、コンサルの仕事、研究職の仕事、ITエンジニアの仕事等色んな仕事がある中で、あなたが人事ならどのような人材を採用するでしょうか。
おそらく監査は公認会計士、経理は簿記、研究職なら博士号、ITエンジニアなら情緒処理技術者、ITパスポートなど各業務に適した資格を持った方を採用するのではないでしょうか。

ぜひ皆様にはご自身が目指すキャリアを想像し、そのキャリアを歩むために必要な資格の取得を目指していただければ嬉しいです。

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おすすめの資格一覧

下記にジャンル別の主な資格名と合格率・勉強時間の目安を解説しております。

下記の表を見るとIT系では、ITパスポートや基本情報技術者、会計・独立系では簿記やFP1か月程度の短期間の勉強で資格を取得できるので、新しいキャリアをつかむ最初のステップとして取得するのは良いかもしれません。

特に会社からの条件として簿記2級レベルの知識を求められることが多いため、取得することをおススメします。

個人的にはファイナンシャルプランナーの内容は株、不動産、税金、相続などをお金に関する情報が網羅されているため、義務教育で十分にマネーリテラシーを身に着けることができなかった20~50代と幅広い年齢層の方におすすめしたい資格です。

2週間で取得できるFP3級レベルでも十分に日々の生活に活きると思っています。


赤字:勉強時間1000時間以上、合格率が10%以下
青字:勉強時間 300時間以下、合格率が40%以上
*勉強期間は平日3時間、土日8時間想定

ジャンル 資格名 合格率 勉強時間 勉強期間* 年収
英語 TOEIC900点(990点満点) 4% 1500時間 1年 900万円
TOEFL100点(120点満点) 20% 1000時間 8か月 1114万円
経営 中小企業診断士 7% 1000時間 8か月 1000万円
MBA(経営学修士) 30% 2000時間 1年6か月 1000万円
IT系 ITパスポート 60% 50時間 2週間 550万円
基本情報技術者 30% 250時間 2か月 600万円
応用情報技術者 20% 400時間 4か月 600万円
IT系
マネージャー
ITストラテジスト 15% 700時間 6か月 700万円
ITサービスマネジャー 15% 500時間 4か月
プロジェクトマネージャー 15% 600時間 5か月
システム監査技術者 15% 700時間 6か月
IT系
エンジニア
情報セキュリティスペシャリスト 15% 500時間 4か月 900万円
ネットワークスペシャリスト 15% 600時間 5か月
データベーススペシャリスト 15% 600時間 5か月
エンベデッドシステムスペシャリスト 15% 600時間 5か月
システムアーキテクト 15% 500時間 4か月
会計 日商簿記3級 50% 50時間 2週間 650万円
日商簿記2級 40% 200時間 2か月
日商簿記1級 15% 800時間 6か月
公認会計士(CPA) 10% 3500時間 30か月  992万円
米国公認会計士(USCPA) 50% 1250時間 10か月 1000万円
不動産 不動産鑑定士 10% 4000時間 3年 710万円
宅建士(宅地建物取引士) 17% 250時間 2か月 650万円 
独立 社会保険労務士(社労士) 6% 1000時間 8か月 850万円
行政書士 15% 800時間 6か月 600万円
司法書士 3% 3500時間 30か月 1122万円
税理士 15% 4000時間 3年 800万円
ファイナンシャルプランナー3級 70% 50時間 2週間 600万円
ファイナンシャルプランナー2級 40% 200時間 2か月
ファイナンシャルプランナー1級 15% 500時間 4か月

*各種資格の公式サイト、口コミをもとに目安を記載

海外ビジネスに役立つ資格

TOEIC

TOEICは、ビジネス英語力を評価する世界的な試験で、多くの企業が英語力の指標として採用しています。特にグローバル企業や外資系企業では、一定のTOEICスコアが求められることが多く、ビジネスにおいて高スコアはキャリアアップに繋がります。

特にリスニングやリーディングの力を証明する試験であり、英語を使う環境での業務能力をアピールするための有力な資格です。

TOEFL

TOEFLは、主に留学や海外進出を目指す方に向けた試験で、英語のアカデミックな能力を測定します。大学や大学院での学習を前提とした試験で、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能全てが問われます。

特に、英語圏の大学や大学院への留学を目指す場合に必須となることが多く、国際的なキャリアを築くために重要な資格です。

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経営・コンサルビジネスに役立つ資格

中小企業診断士

中小企業診断士は、日本で唯一の経営コンサルタントに関する国家資格で、ビジネス全般に役立つ理由が多くあります。

まず、この資格を取得することで、企業経営に関する幅広い知識を習得することができます。財務、経営戦略、マーケティング、人事など、企業経営に必要な様々な領域を総合的に学ぶため、経営者やビジネスリーダー、コンサルタントとしての実力を大きく向上させます。特に、中小企業の経営課題に対して実践的な解決策を提供する力を身につけることができるため、経営者や管理職はもちろん、経営企画部門やコンサルティング業務に従事する人々にとって大いに役立つ資格です。

さらに、中小企業診断士は企業の現場に密着したコンサルティングを行うため、実務に即した問題解決能力が求められます。これにより、経営理論をただ知識として学ぶだけでなく、現実のビジネスシーンに応用するスキルが高まります。多様な業種や規模の企業で通用する汎用的な経営スキルを身につけられるため、業界を問わずビジネス全般に強い影響力を持つ資格といえるでしょう。

合格率:4%〜7%
勉強時間:800~1,200時間

MBA(経営学修士)

MBA(Master of Business Administration)は、ビジネスリーダーや経営者を目指すための非常に高い評価を受けている学位です。MBAがビジネス全般で役立つ理由はいくつかあります。

MBAプログラムでは、戦略的な経営理論、財務、マーケティング、組織管理、リーダーシップ、イノベーションなど、企業運営に必要な知識とスキルを体系的に学びます。これにより、経営者としての視野を広げ、企業全体を俯瞰的に見て意思決定を行う力を養うことができます。MBA取得者は、組織全体のパフォーマンスを向上させるための戦略的な思考を持ち、経営の課題を解決するためのリーダーシップを発揮できるようになります。

さらに、MBAプログラムは実践的なケーススタディを通じて、具体的なビジネス課題に対応するスキルを磨くことができるため、業界や企業の規模に関わらず応用が効くスキルを身に付けることができます。また、MBA取得者はグローバルなビジネスネットワークを築く機会にも恵まれるため、国際的な視点で事業を展開する力も養われます。

合格率:25%〜50%(学校やプログラムによって異なる)
勉強時間:1,500〜3,000時間(フルタイム1~2年間のコース)

IT・テクノロジー業界向け資格

(初級)ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を証明する国家資格です。IT業界に限らず、どんな業界においてもITスキルは必要不可欠となっているため、ITパスポートはその第一歩を踏み出すための資格として最適です。情報処理技術に関する基本的な知識だけでなく、ビジネスや法律、経営に関する幅広い知識も問われるため、社会人としての総合力が問われる資格です。

この資格は、これからIT業界に入る人や、ITの基礎知識を持ちたいと考えるビジネスパーソンにおすすめです。試験内容は、情報セキュリティやネットワーク、システム開発のプロセスなど、幅広い分野にわたるため、IT業界に携わるすべての人にとって基礎となる知識を身につけることができます。

合格率:50%〜60%
勉強時間:50〜100時間

(中級)情報技術者(基本情報技術者・応用情報技術者)

基本情報技術者応用情報技術者は、ITパスポートの次のステップとなる国家資格です。これらの資格は、システム開発やプログラミング、アルゴリズムに関する知識を問うため、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせたい方にとっては必須です。

基本情報技術者は、主にITの基礎知識に加え、プログラムやアルゴリズムなどの技術面に重点を置いています。この資格を取得することで、システム開発に必要なスキルの基礎を身につけることができ、エンジニアとしての第一歩を踏み出すために最適です。

合格率:20%〜30%
勉強時間:200〜300時間

応用情報技術者は、基本情報技術者の上位資格であり、より高度なITスキルと知識を求められます。技術的な内容だけでなく、プロジェクトマネジメントやシステム設計、経営戦略などのビジネス寄りの知識も問われるため、将来的に管理職やプロジェクトリーダーを目指す方にも役立つ資格です。

合格率:20%前後
勉強時間:300〜500時間

(上級)IT系マネージャー資格4選

ITストラテジスト

ITストラテジストは、ITを経営戦略に活用するための高度な知識を持つことを証明する資格です。企業の経営戦略に深く関わり、ITを活用した業務改善や新規事業の立案に貢献する役割が求められます。ITストラテジストは、単なる技術者ではなく、企業全体を見渡し、ITをどのように経営に結びつけていくかを考えるポジションです。経営企画やITコンサルタント、CIO(最高情報責任者)などのキャリアを目指す人にとって非常に有益な資格です。

合格率:15%前後
勉強時間:600〜800時間

ITサービスマネジャー

ITサービスマネジャーは、ITサービスの提供と運用に関する専門的な知識を持ち、安定したサービスを提供するためのプロセスを管理する役割です。この資格は、ITサービスの品質向上や効率化に貢献し、システムの運用や保守、ユーザーサポートなどの業務を管理するマネジャー向けです。IT運用部門やシステム管理部門でのキャリアアップを目指す方にとって有力な資格です。

合格率:15%前後
勉強時間:400〜600時間

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、ITプロジェクトの計画から実行、完了までを一貫して管理する役割を担います。予算や人員、スケジュールの調整といったマネジメントスキルに加え、リスク管理やクライアントとの折衝なども重要な役割です。この資格は、プロジェクト全体を見渡してリーダーシップを発揮できる能力が問われ、システム開発や導入を成功に導くためのスキルを証明します。プロジェクトリーダーやシステム開発の管理職を目指す方におすすめです。

合格率:13%〜15%
勉強時間:500〜700時間

システム監査技術者

システム監査技術者は、企業内のITシステムが適切に運用され、情報セキュリティや法的規制に準拠しているかを評価・監査する役割を担います。情報システムの監査や内部統制の確立、セキュリティリスクの特定と対策など、企業のITガバナンスに関与する専門家です。ITリスク管理やセキュリティ対策が重要視される現代において、システム監査技術者は非常に高い需要があります。監査部門やセキュリティ分野でキャリアを築きたい方に向いています。

合格率:15%前後
勉強時間:600〜800時間

(上級)IT系エンジニア向け資格5選

情報セキュリティスペシャリスト

情報セキュリティスペシャリストは、情報セキュリティに関する高度な知識を証明する資格です。サイバー攻撃や情報漏洩から企業を守るためのセキュリティ対策、脅威分析、対策技術の設計・実装などが求められます。セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントとして、企業のシステムやデータを保護する役割を果たすことができます。セキュリティ分野でのキャリアを目指すエンジニアには必須の資格です。

合格率:15%前後
勉強時間:400〜600時間

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストは、ネットワークインフラの設計、構築、運用に関する専門知識を持つことを証明する資格です。ネットワークのトラブルシューティングや、効率的な通信環境の構築、セキュリティ対策などが主な業務となります。企業のネットワーク管理部門やインフラエンジニア、クラウド関連の技術者としてキャリアを築きたい方にとって非常に有益な資格です。

合格率:10%〜15%
勉強時間:500〜700時間

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストは、データベースの設計、構築、運用、保守に関する高度な知識を持つエンジニア向けの資格です。大量のデータを扱う現代のビジネスにおいて、効率的かつ安全にデータを管理する能力は重要です。データベースエンジニアやデータアナリストとしてのキャリアを目指す方に最適な資格です。

合格率:15%前後
勉強時間:500〜700時間

エンベデッドシステムスペシャリスト

エンベデッドシステムスペシャリストは、組み込みシステム(エンベデッドシステム)の設計、開発に関する知識を持つエンジニア向けの資格です。家電や自動車などの製品に搭載される組み込みシステムは、効率性や安全性が重視されるため、高度な技術が求められます。組み込みシステムの開発に携わりたいエンジニアにとって非常に有用です。

合格率:15%前後
勉強時間:500〜700時間

システムアーキテクト

システムアーキテクトは、システム全体の設計・構築を担当するエンジニアです。この資格は、システム開発の要件定義から設計、運用までを一貫してリードできる能力を証明します。エンジニアリングの知識だけでなく、ビジネス視点でシステムの最適な構築方法を考える力が必要です。システム開発のリーダーとして、幅広い業界で活躍できるキャリアパスを持つ資格です。

合格率:10%〜15%
勉強時間:600〜800時間

会計業界向け資格

日商簿記

日商簿記は、日本商工会議所が主催する簿記に関する資格試験で、会計・経理の基礎から高度な専門知識までを証明する資格です。レベルは1級から3級まであり、特に3級はビジネスの基礎知識を学ぶために多くの学生や社会人が取得しています。企業の経理業務や財務分析に役立つため、会計や経理、財務関連の職種を目指す方にとって非常に有益な資格です。

2級は、中小企業の経理業務を担当するレベルの知識が必要で、商業簿記だけでなく工業簿記も学びます。経理や財務担当者としてのキャリアをスタートさせるために役立ちます。

1級は、さらに高度な財務会計や管理会計の知識が必要とされ、上場企業や国際的な企業での経理・財務業務に役立つスキルを証明します。税理士や会計士を目指す人にとっても基礎固めとして有用な資格です。

3級:合格率40%〜50%、勉強時間50〜100時間
2級:合格率30%〜40%、勉強時間150〜300時間
1級:合格率10%〜15%、勉強時間500〜1000時間

公認会計士(CPA)

公認会計士(CPA)は、日本において最も権威のある会計の専門資格の一つです。公認会計士は、監査業務を中心に、企業の財務報告が正確であるかを第三者の立場からチェックする業務を担当します。さらに、税務、コンサルティング、ファイナンスなど、会計の知識を活かして幅広い分野で活躍できる資格です。

この資格を取得することで、監査法人、税理士事務所、コンサルティングファームなどでのキャリアが開けます。また、CFO(最高財務責任者)や経営コンサルタントとしても活躍する可能性があり、企業経営に深く関わるポジションに就くことも可能です。

公認会計士の試験は非常に難易度が高く、合格までに数年かかることもありますが、その分取得後のキャリアの選択肢は非常に広いです。

合格率:10%前後(科目合格含む)
勉強時間:3000〜4000時間

米国公認会計士(USCPA)

米国公認会計士(USCPA)は、アメリカで最も権威のある会計資格であり、国際的に認知されています。USCPAは、日本国内でも国際的な基準であるIFRS(国際財務報告基準)やUSGAAP(米国会計基準)に基づいた会計業務に対応できるプロフェッショナルとして、高い評価を受けています。

この資格は、主にグローバル企業や外資系企業での経理・財務業務、または国際的な会計コンサルタントとしてのキャリアに非常に有利です。国際的なビジネスに携わるためには、英語力とともに高度な会計知識が必要とされるため、米国公認会計士はその両方を証明できる資格です。

さらに、USCPAは、世界中の金融市場で通用する資格であり、国際的なキャリアを目指す方にとって非常に価値があります。特にグローバルな視点を持つ企業や外資系企業でのキャリアアップを目指す人に最適です。

合格率:50%前後(科目別)
勉強時間:1000〜1500時間

不動産業界で役に立つ資格

不動産鑑定士

不動産鑑定士は、不動産の価値を専門的に評価する資格です。特に土地や建物の市場価値、賃料、投資価値などを評価することが主な業務です。不動産の売買や担保評価、相続、企業の資産評価など、幅広い分野で活躍できる資格で、不動産会社や金融機関、公共機関などでも需要が高いです。

試験は非常に難易度が高く、経済学や法学、不動産に関する専門知識を幅広くカバーする必要があります。しかし、取得すれば不動産業界でのキャリアアップや高収入が見込めます。

合格率:5%〜10%
勉強時間:3000〜5000時間

宅建士(宅地建物取引士)

宅建士は、不動産取引における重要事項の説明や契約書の記名・押印など、法律的な側面から不動産取引をサポートする役割を担います。不動産業界で働く場合には必須ともいえる資格で、特に不動産会社や住宅販売会社、金融機関での活躍が期待されます。

試験内容は不動産に関する法律や制度に関する知識を問われますが、比較的短期間での学習が可能で、多くの社会人が取得を目指しています。

合格率:15%〜17%
勉強時間:200〜300時間

バックオフィスや独立で役に立つ資格

社会保険労務士(社労士)

社会保険労務士(社労士)は、労働・社会保険に関する手続きを代行し、企業の人事や労務管理に携わる専門家です。人事・労務に関する法律や制度の知識が求められ、企業の労働環境改善や年金、健康保険の手続きに関与します。

中小企業から大企業まで幅広く必要とされる資格であり、独立開業も可能です。特に企業のコンプライアンス強化や人材マネジメントの観点から、その重要性が高まっています。

合格率:5%〜6%
勉強時間:800〜1000時間

行政書士

行政書士は、行政手続きに関する書類の作成や申請を代行する専門家です。許認可申請、契約書作成、相続や遺言に関する書類作成など、幅広い業務を行います。行政や法務に関する知識が求められ、個人から企業まで幅広いクライアントに対応します。

独立開業がしやすい資格であり、地方自治体との関わりも強いことから、地域密着型の業務も多いのが特徴です。

合格率:10%〜15%
勉強時間:600〜1000時間

司法書士

司法書士は、登記手続きや裁判所への提出書類の作成を行う法的専門家です。不動産登記や会社設立、相続手続きなど、法律に関する幅広い分野で活躍します。特に不動産取引や商業登記に関する知識が求められ、企業法務にも関わることが多いです。

難易度の高い国家資格であり、試験に合格すれば高い信頼性を持つ法務のプロフェッショナルとしてのキャリアを築くことができます。

合格率:3%前後
勉強時間:3000〜4000時間

税理士

税理士は、個人や企業の税務申告や税務相談を担当する資格です。税務に関する高度な知識を持ち、法人税、所得税、相続税など、幅広い税務分野でクライアントをサポートします。税務顧問としての活動や、独立して開業することも可能です。

試験は難易度が高く、合格までに数年かかることもありますが、取得すれば企業の財務部門や税理士事務所、コンサルティング業界で幅広いキャリアチャンスが開けます。

合格率:10%〜15%(科目合格制度あり)
勉強時間:3000〜5000時間

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)は、資産運用、保険、年金、相続などの財務に関するアドバイスを提供する専門家です。個人や企業のライフプランに基づいた最適な資産運用を提案し、長期的な財務計画の立案を支援します。

FPは、保険会社や金融機関、不動産会社などでの業務に直結するため、特に金融や保険、不動産業界でのキャリアアップに役立ちます。

3級:合格率60%〜70%、勉強時間50〜100時間
2級:合格率30%〜40%、勉強時間150〜300時間
1級:合格率10%〜15%、勉強時間400〜500時間

資格取得の勉強方法とスケジュール管理

資格の取得までの流れは下記の4ステップが重要になります。ぜひ皆様も実践してみてください。

1. 目標設定

  • 試験日や合格に必要な勉強量を把握、長期目標(合格)達成までの期間を決定
    例)必要な勉強時間は1500時間で月に100時間勉強するから、1年半後の試験日に受験しよう
  • 1週間や1カ月ごとの短期目標を設定し、進捗状況の可視化・モチベーションの維持
    例)「今週中に○章を終わらせる」、「半年後の模試で正答率を50%にする」などの定量的な目標が効果的

2. 計画&実行

  • 試験範囲や出題傾向を確認し、どのような点数配分で合格点するか想定・効率的に勉強
    例)簡単な問題や出題確率が高い問題のみ勉強(難問等や捨て問は無視)
  • 1日の勉強スケジュールを計画することにより、勉強時間を確保・ルーティン化させる
    例)平日20~23時、休日6~9時、20~23時で月100時間の勉強時間を確保

3. 進捗確認

  • 週、月ごとに進捗を確認し、遅れている場合は計画を見直して、学習スケジュールを調整
    例)模試や練習問題で正答率を確認→目標進捗に応じて勉強時間を増やす&苦手分野を復習

4. 模試・試験

  • 定期的に模擬試験や過去問を解いて実力を確認し、実践力を養う

これらのポイントを取り入れることで、効率的に資格取得の勉強を進め、無理なくスケジュール管理ができるようになります。

資格取得後のキャリアパスの描き方

資格を取得した後、どのようにキャリアを進めていくかは重要な課題です。せっかく取得した資格も、適切に活用しないとキャリアの大きな成長にはつながりません。資格取得後のキャリアパスを描くためには、自分のスキルをどのように活用し、どの方向に進むべきかを明確にする必要があります。ここでは、資格取得後にどのようにキャリアを描いていくべきかについて詳しく解説します。

1. 資格の活用方法を明確にする

資格を取得した直後にまず考えるべきことは、その資格がどのように仕事に役立つかを理解することです。取得した資格が現在の仕事でどのように活用できるか、または新たに目指す仕事でどのような強みになるかを考えましょう。たとえば、IT系の資格を取得した場合、プロジェクト管理や技術的なスキルを活かしてチームリーダーやプロジェクトマネージャーの役割を目指すことができます。

  • 現職で資格を活かせるポジションを探す。
  • 取得資格に関連する専門職や業界をリサーチする。

2. 中長期的なキャリアビジョンを設定する

資格取得後のキャリアパスを描く際には、短期的な目標だけでなく、中長期的な目標も設定することが大切です。資格を活かして最終的にどのようなキャリアを築きたいのか、5年後、10年後の自分をどのように見ているのかを具体的に考えることで、今後の行動を決定しやすくなります。

たとえば、営業職としての資格を取得した後、将来的には営業部門のマネジメントや経営層に進みたいという目標を持つことで、次のステップに必要なスキルや経験を積むための計画が立てやすくなります。

  • 短期目標(1~2年)と中長期目標(3~5年)を設定する。
  • その目標達成のために必要なスキルや経験をリストアップする。

3. ネットワーキングと情報収集を行う

資格を活かすためには、その分野でのネットワーキングも非常に重要です。業界や職種に関連するイベントやセミナーに参加したり、資格取得者同士のコミュニティに参加したりすることで、最新の情報を得るだけでなく、キャリアの可能性を広げるきっかけにもなります。

ネットワーキングを通じて、自分が目指しているポジションや業界について具体的な情報を得ることで、キャリアパスの描き方がより具体的になります。また、人脈を広げることで、次のキャリアステップにつながるチャンスが得られる可能性も高まります。

  • 業界関連のイベントやコミュニティに参加する。
  • 資格保持者との交流を通じてキャリア情報を得る。

4. 実践経験を積む

資格を取得しただけではキャリアパスは始まりません。取得した資格に関連する実務経験を積むことが重要です。実務を通じて知識を深め、自信を持ってその分野でのキャリアを築けるようになります。たとえば、IT分野で資格を取得した場合、プロジェクトの一部を担当したり、資格に基づく新たな技術をチームに提案したりすることで実績を作ります。

実務経験が積まれると、自分がどの分野でさらに強みを持てるかも明確になってきます。これにより、次のステップに向けたスキルアップや資格の追加取得の方向性も見えてきます。

5. キャリアコンサルタントやメンターを活用する

資格取得後のキャリアパスを描く際、自分一人で進むことが難しいと感じた場合には、キャリアコンサルタントやメンターの助けを借りるのも一つの方法です。自分の強みや今後のキャリアの方向性について、第三者からのアドバイスをもらうことで、より具体的で現実的なキャリアプランを描けるようになります。

キャリアコンサルタントは、資格をどのように活かすか、転職活動をどのように進めるかなど、具体的なアドバイスを提供してくれるため、効率的に次のステップを踏むことができます。

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キャリアアップに繋がる資格の選び方

資格を取得することは、キャリアアップを目指す上で強力な武器となります。しかし、すべての資格が同じように役立つわけではありません。自分のキャリアや目標に合った資格を選ぶことが重要です。ここでは、キャリアアップに繋がる資格を選ぶためのポイントについて詳しく解説します。

1. 自分のキャリア目標を明確にする

資格を選ぶ際、まずは自分がどのようなキャリアを目指しているのかを明確にする必要があります。資格は単なるスキルの証明に留まらず、自分の目指すポジションや業界での信頼性を高めるツールです。そのため、今後のキャリアプランを考えた上で、必要なスキルや知識を深める資格を選ぶことが大切です。

  • キャリアゴールを設定し、それに向けた資格をリストアップする。
  • 業界内で需要のある資格をリサーチする。

2. 業界や職種に特化した資格を選ぶ

資格の価値は、業界や職種に依存します。自分が働く業界や目指す職種で評価される資格を取得することで、キャリアアップの可能性を高めることができます。たとえば、IT業界では「AWS認定ソリューションアーキテクト」などが高く評価されます。一方、経理や財務の分野では「簿記」や「公認会計士」などの資格が求められます。

  • 業界や職種に特化した資格を選び、業界内での評価を高める。
  • 自分が属する職種や業界での必須資格を調べる。

3. 長期的に役立つ汎用性の高い資格を選ぶ

キャリアアップに役立つ資格は、特定の職種に特化したものだけではありません。どの業界でも評価される汎用性の高い資格も大いに価値があります。たとえば、ビジネスマネジメントやプロジェクト管理に関連する資格は、様々な業界で役立ちます。PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)やMBA(経営学修士)などは、どの職種でも評価される資格の代表例です。

これらの資格を取得することで、キャリアの幅が広がり、業界や職種の変動にも対応できるスキルセットを構築できます。

4. 資格の需要や将来性を考慮する

資格を取得する際には、その資格が今後どれだけの需要があるかも考慮する必要があります。将来的に成長が期待される業界や分野に関する資格を取得することで、今後のキャリアアップに繋がる可能性が高まります。

たとえば、近年注目されている分野には、デジタルトランスフォーメーション(DX)やAI、クラウドコンピューティングなどがあります。これらの分野に関連する資格を取得することで、今後の市場での競争力を高めることができます。

5. 自分の興味や得意分野に合った資格を選ぶ

資格取得には時間と労力がかかるため、自分が興味を持って取り組める資格を選ぶことも重要です。興味がある分野や得意なスキルを伸ばすことで、自然とモチベーションが高まり、学びの質も向上します。自分の強みや弱みを分析し、さらに強みを伸ばせる資格を選ぶことが賢明です。

まとめ

今回は「年収アップの極意?転職に有利なおすすめ資格30選」を紹介しました。

転職活動は新卒採用とは異なり、相談する仲間がいない、現職を続けながら進める必要がある等、非常に困難なことが多くあります。

現在は業界・年収条件ごとに多くの転職サイト・転職エージェントがいるため、有利に転職を進めることができます。転職サイトは無料で利用できるため、ぜひ皆様も転職エージェントの手厚いサポートを受けつつ、より働きやすい職場を見つけることができればと思っております。

以下の記事では「転職に関する内容」について解説しているので、気になる記事も併せて読んでみてください。

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